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おじさんとお子ちゃま
第7章 <疑惑と噂>
(田所課長と遠出する前に…ちゃんと終わらせないとな。)

アパートに帰ると、夜中なのに私は部屋の片付けを始めた。
隣近所から苦情がでないようになるべく静かに…。

テーブルの上にいらない物をのせる。
いらない物というより…思い出の物ともいえる。

そう、私は夜中にかずきの思い出の物を全て出した。
翌日は日曜日。
日中に私が出掛けてる間に、かずきに必要な物を取りに来てもらおうと思ったから。

黙々と片付けをする。
不思議と、思い出の品々がたくさん出てくるのに…何一つ寂しさを感じない。
それはかずきへの未練が全くないという気持ちの現れだった。

かずきに別れると言ってから一切連絡を取っていない。
私が一方的に別れると言っただけでかずきはまだ納得してないかもしれないけど、私の中に復縁する程の想いはもう残っていなかった。
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