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第2章 <採用>

初出勤の日

緊張のあまり、かなり早めに起きてしまった。
シャワーを浴びて、冷蔵庫にある物で適当にお弁当を作る。
そして面接の時に着たスーツを再び着た。

(とうとう今日からか…)

まだスーツを着ただけなのに、緊張で心臓が飛び出そうなほどうるさかった。

ﾌﾞﾌﾞｯ…ﾌﾞﾌﾞｯ…
携帯電話にメールがきた。

同級生のアキからだ。

『今日から初仕事だよね(><)？
慣れない仕事で大変だと思うけど、美冬ならきっと大丈夫！
いつもの美冬スマイルを忘れないでね！
落ち着いたら遊ぼう☆
ガンバレ美冬ーヽ(*´▽)ノ♪』

(持つべきものは、やっぱり男より友達だなぁ…)
彼氏のかずきからは連絡すら来ないのに、わざわざ朝に送ってくれたアキからのメールに感動した。