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Try Marriage
第6章 ストーカー??
「岸本君に何があったんでしょうか?ホテルもチェックアウトしたと聞きました。
名古屋支店も大変困惑している様子で、今まで岸本君はこんな事が無かったので
何かあったのなら、聞かせてもらえませんか?」
「今日は、その話をしたいと思ってきました。七海は仕事を辞めたいと言っています」
すると、樫本さんはかなり、驚いた表情をしていた。
まぁ、何も想像もついてないから、突然言われたら驚くよな・・・。
「どうして・・・急に・・・」
「率直に言います。言葉も選ばないので不快な思いをさせてしまったら
スミマセン」
「大丈夫です」
「七海は、名古屋の支店長に無理矢理レイプされました」
樫本さんの顔がゆがみ、何も言葉に出来ない程驚きを隠せずにいた。
「七海をホテルから東京に連れてきたのは俺です、あのまま名古屋に居させるわけには
イカなかったから。これから、警察にも行くつもりです」
「そんな事があったんですか、岸本君には何とお詫びをしたら良いのか・・・
正直、名古屋支店は評判が良くありません、岸本君を行かせたのは、
あっちで急に何人かやめてしまって、人手が足りず、どこに行っても仕事をこなせる
岸本君にお願いをしたんです。まさか、社内でそんな事がったとは・・・」
樫本さんは、何も悪くはないが・・・頭を深々と下げてくれた。
「あの・・・どうしても辞めたいと言うなら仕方がありませんが・・・
こんな事があった会社にも居たくないでしょうし・・・しかし、こちら側は
岸本君に辞められるのは正直、困るんです。彼女は仕事も真面目で
気も利きます。お客様からの評判も良いんです。
なので、落ち着くまで休業というのは、どうでしょうか?」
七海の人望だなっと思った。
しかし、このまま七海にも聞かず返事をするわけにもいかないので。
「七海に伝えます。それまでお休みをいただいてても大丈夫でしょうか?
今は、混乱をしていて、正直仕事の事とか考えてる余裕はないと思うんです
しかし、今日、ここに来たのは、これ以上犠牲者を出してほしくないと思いまして
伺いました」
俺も。どうする事も出来ない。ここは一番トップの樫本さんに頼むしかなかった。