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第10章 元カノ登場！！

「私は、あんな女、認めない！！絶対に認めないから！！」


「認めなくて良いよ・・・今は七海が俺の側にいる
　それが現実だ」


俺は、道端でタクシーを拾おうと手を上げるが


背中に理子がしがみつき泣いていた。



「お願い・・・帰りたくない・・・」


「やめろ・・・」


「嫌・・・今度こそ自分に嘘を付かないって決めたの・・結局お見合いの人とはうまく
　イカなかった。愛せなかったの・・・それからは恋愛もしないで必死でお金貯めて
　やっと独立できた・・・もう、あなたを失いたくないの・・・」


「理子・・・俺はもうお前に気持ちは無い・・・過去には戻れないんだよ」


前に進もうって決めたんだ。


もう、後ろは見ないって決めたんだよ・・・。


俺はタクシーを止め。理子を乗せた。


「今日は来てくれてありがとう・・・元気で頑張れよ」


「蓮・・・もうダメなの？もうもとに戻れないの？」


俺は首を縦に振り、タクシーの運転手に挨拶をし


車が走り出す前にその場を去った。


理子・・・幸せになれ・・・。


俺は、まっすぐ七海の待つマンションに帰った。