パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第11章 偽善・・・

理子さんは何でこんな事するの？


蓮と元に戻りたいなら蓮と話し合えば良いじゃない。


その時・・・。


「理子・・・」


蓮の声がした。


「理子・・・どうして七海と居るんだよ・・・」


「そこで会ったのよ！ねぇ。もう一度私の話を聞いて・・・お願い」


「ここで話すと人目につくから、とりあえず中に入れ・・七海も帰って来い」



私達は部屋に帰った。


一緒には居たくない・・・でも・・・ここで逃げたくもない。


「蓮・・・蓮も人が悪いわね、結婚してないならしてないってちゃんと言ってよ」


っと理子は悪びれも無く言っている。


「どうしてそれ・・・七海？」


「私は何も話してない・・・」


「じゃぁ・・・お前・・・」


蓮は漸く気づいてくれたようだった。


「ここに入って、結婚指輪と婚姻届を盗んだのはお前か？」



「盗んだなんて言わないで・・・私は借りただけよ・・・確認しただけ」



蓮の顔は怒りよりも淋しそうな顔をしていた。


何を考えてるんだろう・・・。


「蓮・・私は蓮が好きなの・・・一緒に居たいの・・・お願い戻って・・・
　私ともう一度やり直して・・・お願い・・・」


「理子・・・」


「蓮・・戻って・・・蓮も理子さんの事忘れられないんでしょ？
　それに・・・蓮が理子さんの所に戻ってくれたら
　私はここに居る意味が無くなるから・・・」



私、何言ってるの？どうしてこんな事言ってるの？


口が勝手に・・・。


でも、これが一番良い事なんだと思った。