この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
Try Marriage
第11章 偽善・・・
蓮との生活は楽しいし、最近は安心できる空間になっていた
でも・・・。
「理子・・・今日は帰って」
「どうして?七海さんもこう言ってくれてるじゃない・・・」
「頼むから、今日は帰って。それから婚姻届と指輪持ってるんだろ?
それ・・返して」
蓮の声は低くて何か怖かった。
「蓮・・・」
「とにかく・・・今日は帰って・・・また連絡するから」
「本当?」
「あぁ・・・」
蓮は、理子から婚姻届と結婚指輪を受け取ると玄関まで送って行った。
理子が帰り、部屋には二人きりになった。
「七海・・・さっきは本当にごめん・・・」
「ううん・・・」
「本当にごめん。理子がそんな事までするとは思わなかったんだ・・・
昔の彼女がそんな事しないって信じたかったかも知れない」
「うん・・・」
私にもその気持ちは分かる。
だから、何も言えなかった。
「七海・・・さっきの本気なの?」
私がさっき、理子さんの所に戻れって言った事だ。
「蓮・・私はどうしたら良いの?さっき理子さんにみんなを騙してる
偽善者だって言われた・・・自分でもそう思う・・・現にみんなに嘘ついてるし
罪悪感もある・・・この生活に慣れすぎて・・・そのうち嘘つく罪悪感も
無くなっていくのかなって・・・怖いの・・・」
蓮は私の話を黙って聞いている。
「それに・・・私・・・自分の気持ちが分からないの・・・」
「気持ち?」
「うん・・・何かモヤモヤするの・・・どうしていいのかも分からない・・・」
でも・・・。
「理子・・・今日は帰って」
「どうして?七海さんもこう言ってくれてるじゃない・・・」
「頼むから、今日は帰って。それから婚姻届と指輪持ってるんだろ?
それ・・返して」
蓮の声は低くて何か怖かった。
「蓮・・・」
「とにかく・・・今日は帰って・・・また連絡するから」
「本当?」
「あぁ・・・」
蓮は、理子から婚姻届と結婚指輪を受け取ると玄関まで送って行った。
理子が帰り、部屋には二人きりになった。
「七海・・・さっきは本当にごめん・・・」
「ううん・・・」
「本当にごめん。理子がそんな事までするとは思わなかったんだ・・・
昔の彼女がそんな事しないって信じたかったかも知れない」
「うん・・・」
私にもその気持ちは分かる。
だから、何も言えなかった。
「七海・・・さっきの本気なの?」
私がさっき、理子さんの所に戻れって言った事だ。
「蓮・・私はどうしたら良いの?さっき理子さんにみんなを騙してる
偽善者だって言われた・・・自分でもそう思う・・・現にみんなに嘘ついてるし
罪悪感もある・・・この生活に慣れすぎて・・・そのうち嘘つく罪悪感も
無くなっていくのかなって・・・怖いの・・・」
蓮は私の話を黙って聞いている。
「それに・・・私・・・自分の気持ちが分からないの・・・」
「気持ち?」
「うん・・・何かモヤモヤするの・・・どうしていいのかも分からない・・・」