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Try Marriage
第14章 結ばれた夜
「はい・・・正直に全て話しました」
「えー!本当にごめんなさい」
「いえ・・・大丈夫です。理子さんが言ってた事は間違ってないですから
私も、いつかは言わなきゃって思ってたんです」
理子さんは私が出したコーヒーを飲みながら
「蓮は、私と付き合ってる頃から、七海さんの話を良くしてた・・・」
えっ?蓮が?私の話?
どうせ・・・ドジ話でしょ!!
「たまに、妬いちゃうくらいね・・・」
「どんな話をしてたんですか?」
「昔から、泣き虫なくせに頑固で意地っ張りだけど・・・何か憎めないって言ってた。
あいつが泣くと、助けてやりたくなるって・・・」
そんな話してたんだ。
「その頃は、普通に友達としてそう思い込んでたのかも知れないけど
彼女の私からしたら、複雑だった。
蓮が、好きなのは私じゃない!って思い始めて来たの・・・」
まぁ・・・彼氏から他の女の話を毎回聞かされてたらそう思うかもね。
「それで・・・蓮に嘘を付いて、距離を置いたの。
私は蓮が好きだったから・・・気を引きたかったの
でも・・・蓮は振り向いてくれなかった・・・」
「・・・・・・」
私は何も言えない・・。
「良いの!そんな顔しないで!それだけあなたは愛されてるんだから!
それに、私ね今の彼に気持ちを全部話したの
そしたら、両親を一緒に説得しようって言ってくれたから
今は幸せなのよ!」
「そうなんですね・・・良かった・・・」
それから、少しして理子さんは帰って行った。
蓮と理子さんが別れるきっかけになったのって私だったんだ・・。