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第15章 ２人の母親

すると玄関の前に秋枝が立っていた。


「秋枝・・おはよう！どうしたの？」


「七海さん！おはよう朝早いね！」


「ゴミ捨てしてきたんだよ」


「そっか・・・」


秋枝は少し元気が無いように見えた。


「どうしたの？」


「旦那と朝から喧嘩しちゃって・・・」


秋枝は追いかけて行こうとしてたのか・・・それは分からなかったけど


まだパジャマ姿だった。


「それで・・どうしてここに居るの？」


「えっ？・・うん・・・謝ろうと思ったんだけど居なかった・・・」


「あっ！ねぇ良かったら上がらない？ココア煎れるよ！」


「え・・でも、こんな朝早かったら迷惑でしょ？仕事とかあるし・・・」


「今日は休みなの！蓮もまだ寝てるし！良かったら・・」


秋枝は、少し迷ったみたいだったけど、私の誘いで部屋に来る事になった。


「お邪魔します・・」


「そんなに小声にならなくても大丈夫だよ」


秋枝は蓮が寝てるのを気遣ってか小声で足音も立てないようにしてた。


リビングに通し、私はキッチンへ向かった。