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第15章 ２人の母親

ここで少し気持ちを落ち着かせてくれればいいなぁ。


私はココアを煎れ秋枝の元に向かった。


「どうぞ・・」


「ありがとう・・」


私からは秋枝に喧嘩の原因は聞かない・・。


きっと話したかったら話すと思ったから。


少し、雑談をすると秋枝は旦那さんとの喧嘩の話をし始めた。


秋枝の旦那さんは秋枝が妊娠をしてから帰りも遅く、朝も早くなったと言う。


秋枝は旦那さんの浮気を心配していて、その事で喧嘩になったらしい・・。



「んーー・・分からないけど・・してないと思うなぁ」


「どうして？」


「さっき、旦那さんに会った時、赤ちゃんの事嬉しそうだったし・・」


秋枝は、妊娠してから少し情緒不安定で不安になる事が多いらしい。


「気晴らししなきゃ！！ストレスは体にも良くないよ！！」



「うん・・・そうだよね・・七海さんありがとう」



秋枝は私に話して、少し表情が明るくなった。


良かった！私でも役に立てた！！


「ねぇ・・こんな朝早く来ちゃって、本当に旦那さん迷惑じゃないの？
　あ・・・旦那さん・・・じゃぁおかしい？」


秋枝は私達の事を知っている。なので呼び方に少し戸惑うようだった。


「アハハ・・旦那さんでも良いよ・・」


「そうかぁ！良かった！ねぇ・・・静香さんとかに話したの？」


「ううん・・まだ・・何か色々あって・・」


「そうなんだね。まぁワザワザ言う必要もないと思うけどね！！」


秋枝と少しの間色んな話しをした。


秋枝は女の子が欲しいらしい。