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第15章 ２人の母親

少し経った時・・。


蓮の部屋から携帯の音が鳴るのが聞こえた。


「起きてくる？」


「どうかな・・たぶん電話じゃ起きないから大丈夫だと思うよ」


「店長さんて大変なんだねぇ。こんな朝早くから電話鳴るんだもんね・・」


店の人じゃないのは何となくわかった。


きっとお母さんだろう・・。


蓮の部屋から何か話し声が聞こえる。


起きたんだ・・。


「秋枝、気にしすぎ！！朝早くから来てても蓮は怒る人じゃないから大丈夫だよ！」


秋枝は少し申し訳なさそうな少し緊張している様子だった。


「良かったー。旦那さんとあんまり話した事無いから緊張しちゃう・・」


その時・・バタン・・。


蓮のドアが開き、パンツ一丁姿の蓮が部屋から出てきた。


あーーーー！それはだめぇぇ―――！！


秋枝はぽかんとした顔をしていた。まるで見てはいけない物を見てしまったっという顔だ。


私は蓮に慌てて近寄ると、寝ぼけてるのか


「七海・・・おはよ・・」


っと私の背中に腕を回した。


「あわわわわ・・・蓮！！お客さん来てるの！！」


秋枝は少し赤い顔をしている・・。


慌てた蓮は、腕をパッと離し・・・


「あ・・・っと・・・おはようございます・・・」


とだけ言い、部屋に再び戻って行った。