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第15章 ２人の母親

「七海・・悪かったな・・。秋枝ちゃん大丈夫？」


「大丈夫だよ・・・」


お母さんは私をジロっとに睨み


「蓮に朝食を作らせてるなんて、どういうつもりなの？良い身分ね・・・」


っと嫌味を言ってくる。


「七海の事を悪く言うなよ！今日はたまたまだ、お客さん来てたし・・。それより・・何しに来たんだよ！」


急に蓮の口調が強くなる。


「電話にも出ないからよ！お父さんも心配してるのよ！」


「知らねー」


「あの女そっくりね！」


あの女・・・。


蓮の本当のお母さんの事言ってるのかな・・。


その瞬間・・・バン！！


蓮が近くにあった本を床に叩きつけた！


「なんだと？ババア！」


「あの女に似てるって言ったのよ！！わがままで、気が短くて・・
　さぞ、お父さんも苦労したでしょうね！！」


「そんな言い方すんじゃねーよ！元々、お前が親父に取り入ったんだろ？」


私が覚えてる蓮のお母さんは、そんな人じゃない・・・。


優しくて、穏やかな人で・・遊びに行くといつもケーキ焼いてくれて


いつもニコニコしてた。


家庭の中では分からないけど・・私は、蓮はお母さんに似てるって思ったもん・・。


「あなたは、私に何の恨みがあるの！？」


「お前が、母さんを追い出したんだろ！それに、俺にも会わないようにしただろ？」



「