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第19章 理由

やっとの思いで準備を終えたのは開店ギリギリの時間だった。


そうしてランチタイム・・。


パートさんと二人でホールをまわす。


具合が悪いことも忘れるぐらいバタバタと働いた。


その時・・。


「いらっしゃいませ！」


入口の方を見ると・・。


「あ・・・！！」


蓮のお父さんとお母さんが立っていた。


私は急いで二人の元に向かう。


「いらっしゃいませ・・・あの・・今日は・・」


っと聞くと。


「あなたには関係ないわ！蓮を呼んでちょうだい！」


っとお母さんが言ったが・・。この忙しい中・・蓮はきっと出ては来ないだろう。


まぁ・・一応呼んでみるけど・・。


「少々お待ちください・・」


私は急いで厨房に入り蓮の元に行った。


「店長・・」


「ん？どうした？」


「お父さんたちが来てるんだけど・・」


一気に蓮の表情が不機嫌な顔に変わる。


「達って？あの女も一緒？」


「うん・・」


「忙しいから無理だ！」


そうだよね・・。


私は再び二人の元に行き・・。


「すみません、今、手が離せなくて・・」


「親が来てるって言うのに！！」

っとお母さんが少し大きな声を出す。