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第21章 希望の光

マンションに着き一息入れる事にした。


「出て行きたくないな・・・」


一瞬そんな事を口にするが・・・


ダメダメ！弱気にならないことに決めたんだから！


さてと・・・。挨拶しに行くかな・・・。


折り菓子を持ち、私はまず最初に静香さんに挨拶に行くことにした。


インターホンを押すと静香さんが玄関を開けてくれた。


「今、ちょうど行こうと思ってたの！！」


「何かありました？」


「ううん！お茶しようと思ってね！」


そうか・・。静香さんとお茶するとか・・・もう出来なくなると思うと淋しくなるな。


「静香さん・・これ・・・」


私は折り菓子を渡すと、


「どこか行ってきたの？」


あぁ・・お土産だと思ってるんだね・・



「いいえ・・引っ越すことになったんです・・。短い間でしたけどお世話になりました」


「えっ？どうして急に？？何かあったの？」


「蓮が実家に戻らなきゃいけなくなってしまって・・」


静香さんはとても悲しそうな顔をして・・


「そう・・せっかく仲良くなれたのに・・残念ね・・・」



「私もです・・たまに遊びに来ますね」


「是非！きて！！」


私は新しい引っ越し先の住所と店には居る事を伝え


そして、引っ越す前に必ずお茶をする約束をして静香さんの部屋を後にした。