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Try Marriage
第22章 蓮のスタートライン

「オーナー、七海なんですけど・・二人で話し合って産休を取らせる事にしました
少しの間、迷惑かけますけど、よろしくお願いします!」
「おーそうか!俺もその方が安心だ!!」
そして、オーナーを見送り俺も店を後にし親父の所に向かった。
会社に着くと
「社長からは、取り次ぐなと言われてまして・・・」
「そうか・・じゃぁ俺が強引に入ったって事にしてください!」
「え・・・蓮さん?」
秘書は慌てた様子で俺を止めようとしたが
「少しの間で良いんです!お願いします!」
っと頼み込むと前からどいてくれた。
ノックをすると親父の返事が聞こえた。
「失礼します」
中に入ると親父は俺をギロっとにらむ・・・
「何しに来た!帰れ!」
「俺は、毎日来るよ・・・」
「そんな事をしても、お前とは一切話す事なんて無いと言ったはずだ!!」
「俺・・・料理人には戻らないよ・・前の会社で経営の勉強をしながら
オーナーの手伝いをする事になった・・」
親父は俺の話を聞いてるのか聞いてないのか分からないが俺は話続けた。
「そして、俺はこの会社を継ぐ!ダメだって言われても・・・俺はそう決めたんだ・・」
「・・・・・・・」
「それから、七海に子供が出来た俺の子だよ・・七海と結婚する・・
俺の事は認めたくなければ認めなくて良い・・ただ・・産まれてくる子供だけは
抱いてやってくれ・・・」
「・・・・・・」
親父は最後まで俺の話に何も言ってこなかった。
まぁ、分かってた事だから気にしてないけど・・。
「じゃぁ!俺行くわ!また明日来るから・・・」
俺は社長室を出て秘書室のみんなにお礼を言いアパートに戻った。

