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第5章 無言電話・・・。

コーヒーを煎れて、リビングに向かうと

「なんか、この部屋雰囲気違うわよね・・・」


「えっ？」


「なんか、新婚さんの家って感じがしないのよねぇ」


ドキッ・・・どうしてそんな事言うの？


もしかしてバレてるのかな・・・。


「引っ越ししてきたばっかりだからかなぁ」


「そ・・そうかもしれないですよ、それにお互いに仕事忙しくて、部屋に居る時間少ないし・・・」


「そうか、そうかもね！」


はぁ・・・良かった。

どうやらバレテ無いみたい！！


何か気まずいな、招いたもののビクビクしちゃう。


「そう言えば、この前・・・変な人がウロウロしてたのよー」


「変な人？」


「そう、この階をニット帽を深く被った男の人が端から行ったり来たりしてたの」


「えーーなんですかね？？」


「買い物行こうと思ってたんだけど、怖くてやめちゃったの・・・」


このマンション、管理はしっかりされてるって言ってたけどなぁ。


オートロックではないけど、気を付けなきゃ・・・。


「それ一回だけですか？」


「うん、一回だけ！」


セールスかなぁ。でもセールスの人がニット帽何て被らないよね・・・。


でも、一回だけって言うし、誰かの部屋を探してただけかもね。


隣の棟と間違えただけかもしれないし。