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「私が欲しいですか?お嬢様」
第9章 番外編〜大和×詩織〜初体験
「お見合い…ちゃんと話して
断るよ」
「詩織様…」
詩織は笑顔を大和に向ける。
「私ね、大和が好き」
あまりにストレートな告白に
大和は困惑した。
「…しかし、それは…タブーですよ…」
そう、執事との恋愛はタブー。
だからこそ、大和は詩織に
告白などできないでいた。
「うん、わかってる。
だから、何とかしてお父様を説得する。
わかってもらうまで何度も」
詩織は初めからそのつもりだった。
許してもらえるまで説得する。
大和は大切な詩織がそこまで
しようとしているのに自分は
何もしないのかと情けなくなった。
詩織がそこまでするのであれば
自分もまたそれに答えなくてはと
思った。
「わかりました。
私も男です、わかっていただけるまで
お話しいたします」
「大和…それって…」
大和は詩織を見つめ
優しく微笑む。
「その言葉は、お許しが出た時
たくさん聞かせて差し上げます。
今は少し我慢してくださいね」
「うん!絶対ね!」
2人は約束を口付けで交わした。