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「私が欲しいですか?お嬢様」
第9章 番外編〜大和×詩織〜初体験
熱を放った大和は目をつむり
荒れた息を整える。
絶頂を迎えたはずの肉棒は
まだ詩織の中で存在を保っている。
だが、これ以上は…と
詩織の身体を心配して
ゆっくりと蜜穴から引き抜いた。
クチュ…
「んっ…」
抜いたことで詩織の声が小さく漏れる。
大和は堪らなく愛おしい気持ちになって
詩織の頭を撫でた。
「身体…辛くないですか?」
「うん、大丈夫…」
微笑んでいるが、目はトロンとしている。
大和はティッシュで素早く処理を済ませ
詩織に服を着せた。
そしてその後、大和もまた身なりを整えた。
「ふふ…」
そんな姿を見て、詩織は笑った。
「…?どうかなさいましたか?」
「だって…ふふ。
さっきまでしていたのに
もう執事の顔になってる…おかし」
どうやら、切り替えの早さに
笑っているらしかった。
「そんなこと、ございませんよ?」
ほんとにそんな事はなかった。
大和は緩みそうになる口元を
必死に抑えていた。
大和は詩織の隣に腰かけ
髪を指に絡めながら見つめた。
その目は未だ熱をもち
気持ちが溢れていた。
「これでも必死なのですよ。
あまり、私を煽らないで下さいね?」
目を細め、妖艶に微笑む大和に
顔を赤らめた。
「…バカ」
初めてを迎えたとはいえ
これでお見合いの話が
解決したわけじゃない。
詩織はぐっと膝で拳を握り
きちんと断ろうと決意をした。