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「私が欲しいですか?お嬢様」
第2章 執事〜選択〜
1時間かけて制服を合わせて
無駄に広い学園を2時間かけて
案内された。
驚いたのは、
「こちらの通路から桜凛学園に
行き来出来る様になっています」
一階の北校舎通路から
桜凛学園に繋がっていた。
桜凛学園もまた広かった。
「執事を養成する学校ではありますが
学年分けはありません。
ここは全て実力で変わります。
学年分けの代わりに実力によって
ネクタイの色分けがされています」
「色分け…」
「ここの学園に入ったばかりの
執事見習いはネクタイが緑。
見習いから、一つ上が青いネクタイ。
さらにその上が紫です」
「その三色なんですか?」
「いえ、最も優秀とされる者は
紅女学園の制服のリボンと同様、
紅いネクタイをしています」
最も優秀…でもそれなら…
「優秀なのに、卒業できないんですか?」
「先ほど、専属の話をしましたね?」
「はい」
「専属は基本、最も優秀とされる
紅いネクタイをしている者から選びます。
紅いネクタイをしていても専属に
なれなければ卒業はできないのです」
「厳しいんですね…」
紅いネクタイをしている生徒…
最も優秀な執事。
専属になれないと卒業できないって
なんだかすごい競争率になりそう。
「先ほど、制服を合わせてる時に
確認をしたら今日は紅いネクタイをした
生徒達が何人か来ているみたいなので
ご紹介しますね」
「あ、はい…」
歩きながら喋っていたら
いつの間にか広い談話室みたいな所に
到着していた。