この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
「私が欲しいですか?お嬢様」
第2章 執事〜選択〜
コンコンー。
ーどうぞ。
中から声がするのを確認すると
里見学園長は扉をあけた。
「揃っていますね」
里見学園長が声をかけると
全員一斉に振り向いた。
「こんにちは、里見学園長。
お久しぶりです」
ーこんにちは。
次々と挨拶していく。
来ている生徒は5人
全員紅いネクタイをしている。
「今日はみんなにこの子を紹介します」
ーさっ。
と前に出されたあたし。
「な、名雲 彩芽と申します」
遠慮がちに軽く頭を下げると
全員驚いた顔をした。
「名雲って…あの名雲家ですか?」
「そうです。みんな失礼の無い様に」
なんか、視線が痛い…
あたし全然お嬢様って感じじゃないし…
大丈夫かな…
「一人ずつ紹介しますね」
まず、右からーと。
「彼は小萩 結斗、17歳」
ぱっと見た感じ170前後?
明るい茶色の天然パーマ…かな?
二重の目がクリクリしてて
かわいい感じの顔してる。
ニコッー
「小萩 結斗と申します。
よろしくお願い申し上げます」
屈託のない笑顔で手を出された。
「あ、はい。よろしくお願いします」
慌てて握手をした。