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「私が欲しいですか?お嬢様」
第21章 ドキドキ社交ダンスコンテスト。

だめっ…このままじゃ…

クチュ…

「んっ!颯太…さんっ
じ…時間がぁ……はふっ…」


チュパ…

時間がないと言ってるのに
一向に止まらない指と愛撫。

「そうですね…時間が
ありませんね…」


そう言った瞬間、スッと
抜かれた指。

「あっ…」

あたしは物足りなさで
思わず声を出してしまった。

時間がないと言ったのは
自分なのに…


「どうか…なさいましたか?」

あたしの反応に不思議そうな顔を
している颯太さん。

物足りないなんて
気づいてないよね…

「ううん!なんでもない!
早く会場行かなきゃっ!!」



そう言って最後に鏡でチェックして
部屋の扉を開けた。

「そうですね」

いつもの微笑みで言う。

けれど、
あたしは気づかなかった。


颯太さんの瞳が妖しく
光っていたことを。












「夜のお楽しみはとって
おかないといけませんね…クス」

あたしはこの日の夜
散々いじめられることになる。



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