この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
「私が欲しいですか?お嬢様」
第3章 執事〜結斗〜
夕食を持って結斗さんが
戻ってきた。
一人分?
「あの、結斗さんは
いつ食事をするんですか?」
「僕は彩芽様が眠られた後に
食事をしますよ」
寝た後って…まだまだ先じゃ
そんなお腹空くよね…
「あの、結斗さん。
一緒に食べませんか?」
食事をテーブルに並べる手が止まり
目を見開いてあたしを見た。
「一緒に…ですか?」
「一人じゃ寂しいし、その…
やっぱり誰かと一緒の方が美味しいです」
「………。」
何も答えない結斗さん。
まずかったかな?
ダメなのかな…
不安になってきたあたしは
聞いてみた。
「ダメ…ですか?」
少し眉を下げて、困った顔で
それでもニッコリ笑って
結斗さんは答えてくれた。
「かしこまりました。彩芽様が
お望みであれば、ご一緒しましょう」
嬉しい!よかった!
あたしだけ先に食べるなんて
嫌だし、結斗さんもお腹空いてるよね。
「よかった!ありがとうございます」
「では、僕の食事も持ってきますので」
「はい!待ってますね!」
笑顔で答えるあたしに
結斗さん少し照れながら部屋を後にした。