この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
「私が欲しいですか?お嬢様」
第27章 マスターの恋模様②

抱きしめられる腕に力が入る。
「純也…さん…っ」
沙月は手に触れる
純也の肌に鼓動が高鳴る。
沙月の耳にそっと
純也の唇が近づく。
「お前のものだ。好きなだけ
触ればいい」
ドキンッ…
す、好きなだけって…
「それとも…一緒に浴びるか?
シャワー」
「〜っ!?」
腕の中で赤くなる沙月を
確認するとかわいくなって
さらに抱きしめる力を強くした。
「冗談だ…」
そう言うと、そっと沙月を
解放し頭に手を置く。
ポンポン…
「早く浴びてこい」
純也は置いていたシャツを手に持ち
サッと着て、煙草に火をつけた。
沙月はなぜか、少しだけ
寂しい気持ちになって
少しだけその場に立ち尽くす。
一歩、踏み出す。
そしてまた一歩。
足をゆっくり踏み出し
純也の目の前にたどり着く。
沙月はそっと
くわえていた煙草を口から
取り上げ火を消した。
「!?なんだ、どうしたんだよ」
沙月の思わぬ行動に驚き
消された煙草なんかどうでも良かった。
沙月は胸元のシャツを引っ張り
自分に引き寄せると
そのまま純也に唇を重ねた。

