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「私が欲しいですか?お嬢様」
第3章 執事〜結斗〜
〜彩芽目線に戻ります〜


食事はとても楽しくできた。

結斗さんが実は和食がとても
好きな事も知れたし
スポーツが得意な事もわかった。

桜凛学園では、バスケ部に
入っていて試合が近い事も。



でも、専属とかついたら
正直いつ練習するんだろうって
思っていたけど
結構合間を見てやっているみたい。


今、あたしは半身浴をしてる。

結斗さんがあたしのために
ラベンダーの香りがする入浴剤を
用意してくれたから。



チャプン…

「バスケットの試合とか
見に行きたいなー。無理かな…」


コンコンー。


ジャブンッ!

ひっ!?だれ?
曇りガラスに写るシルエットを見る。


「彩芽様」


「結斗さん?どうしたんですか?」


「炭酸水をお持ちしましたが、
いかがですか?」


炭酸水!
なんて気がきくの!
さすが…執事…すごいな。

「今取りに行きます、ちょっと
待っててください」


「かしこまりました」



チャプー

あたしはお湯から出て
そばに置いてあるバスタオルを
身体に巻いた。






ガチャー。


隙間からチラっと結斗さんを
確認する。

「あ、ありがとうございます…」


「いえ、こちらから
失礼いたしますね」


ペットボトルに入った炭酸水を
渡される。
それを受け取り扉を閉めようと
一歩後ろに下がった時ーー


ツルッ!!

ガラッー!

「きゃあああ!」


「彩芽様!!!!」


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