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「私が欲しいですか?お嬢様」
第3章 執事〜結斗〜
いたたた…?
いたく…ない?
「ーっぅ!彩芽様、大丈夫ですか?」
えっ!?結斗さん!?
「結斗さん!ごめんなさい!」
転んだと思ったのに
あたしは結斗さんの真上に
乗る形で抱えられていた。
「ごめんなさいっ!結斗さん!
大丈夫ですか?」
どうしよう、
結構勢いよくいったし
結斗さんが怪我とかしたら…!
慌てていたら
結斗さんの右手が頭にのった。
ポン、ポン…
「彩芽様、大丈夫です。
落ち着いてください、ね?」
「あ、すみません。
ごめんなさい…」
っていうか、この態勢
よくよく考えたら恥ずかしいんじゃ…
しかも重いよね…
「重いですよね、もう大丈夫なので…」
「ふふ、そんなことありません。
とても軽いですよ?
ちゃんとお食事されてますか?」
そう言うと同時に
ひょいっ!とあたしをお姫様抱っこする。
「ひゃあっっ!」
「さて、どうなさいますか?
半身浴続けますか?
それとも、ベッドへ移動致しますか?」
べ、べ、ベッド!?
いや、だって。その。
あたしこんな格好だし…
「あのっ…えっと…」
「僕がお見受けしたところ
もう半身浴どころではないかと…?」
ゔゔ〜。
こんな純粋そうな笑顔で
言ってる事がなんかエッチだよぉ〜。
「あの…歩けますから…」
「おろした方がよろしいですか?」
「よ、よろしいです!!」
クククッ…と
笑いを堪えながらゆっくり
おろしてくれた。
恥ずかしくて、上目に
結斗さんを見ると
チュッー。
え…?
おでこにキスをされた。