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「私が欲しいですか?お嬢様」
第28章 専属執事〜別離〜
晴人は窓の外で
怒りながら歩く颯太の母親の
後ろ姿を見ていた。
跡取りと言っていた。
なんだ?
颯太の家は一般家庭ではないのか。
沙月様からの連絡を待つしかないか。
晴人は大きく溜め息をつく。
「とにかく、彩芽様の所へ
戻らなくては…」
そうして、晴人は応接室を後にした。
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晴人からの電話
颯太くんが実家から
帰ってこないという内容…
「きっと動いてるのは奥さんね。
颯太くんのお父様はいい方だから…」
沙月にはわかっていた。
ただ気になるのは連絡がないという所。
沙月はオフィスにある電話を取ると
ある場所へとかけた。
「お久しぶりです…
ええ…はい。元気ですよ」
「はい、いえ。今日はお話が
あってお電話いたしました。
お時間作っていただけますか?」
沙月はある人物と会う約束をした。