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「私が欲しいですか?お嬢様」
第31章 専属〜誓いをふたたび〜

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「ここ…」
彩芽は見たこともない
行ったこともない立派な旅館に
連れてこられた。
「華水木家が経営する唯一の旅館です」
「え!?じゃあここは颯太さんの
お父様が…?」
彩芽の質問に微笑み頷く。
旅館 はなぶさ
華水木の家が唯一、経営している
多くの華道家の作品が置いてある
華が中心の旅館。
一泊1人10万はくだらない
豪華な旅館だが、常に満室。
予約は1年待ちだ。
「私はここの息子ですから…
部屋を取るのは簡単なのですよ」
「そう…」
代々続く華道の家が
こんなにもすごいとは思わず
彩芽は空いた口が塞がらない状態だ。
それでも颯太が彩芽を
ここに連れてきたのには
ちゃんと理由があった。

