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「私が欲しいですか?お嬢様」
第31章 専属〜誓いをふたたび〜

ベランダに出てわぁーと
はしゃぐ彩芽に颯太は自然と
笑みがこぼれ、後ろから抱きしめた。
キュッ…
彩芽は急に抱きしめられ
驚いたが、その腕を抱えた。
「会いたかった…」
颯太の口からその言葉が聞こえ
彩芽は頷く。
「連絡もできずに、
申し訳ありませんでした」
「ほんとだよ…」
「本当はずっと連絡したかったのですよ」
「ほんとかなー?」
颯太は彩芽を振り向かせ
正面で抱き合い、頬に触れた。
「私を疑っておられるのですか?」
「ーっ…」
颯太の親指が唇をなぞる。
「だから…尚弥と一緒に
いたのですか?」
「そっ、それはっ!」
眼鏡越しに颯太の目は妖しく光る。

