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「私が欲しいですか?お嬢様」
第8章 女子会〜彩芽×詩織〜
「んー。大和が私に一目惚れしたって
感じかな?
この学園に入って、私も最初は
彩芽と同じで執事をなかなか
決められないでいたの」


大和さんの一目惚れ…

クッキーを片手に持ったまま
あたしは詩織の話を真剣に聞いた。


「入学して3ヶ月くらいして
周りはどんどん執事が決まって
でも私はぜーんぜん!」


「そうだったの?」

3ヶ月か…
詩織もずっと悩んでたんだ。


「だけどね。
お昼休みに、ほら植物の温室わかる?」


「うん、わかるよ!」


「お昼休みに温室のベンチに座って
本を読んでたらさ。
急に男の人が来て、私に膝まづいたの」



それって…

「それが…大和さん?」


コクッと微笑みながら頷く。

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