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第6章 弟の友達

泣き顔に興奮する…
高校時代に愛里咲と付き合い気付かされた。
誰でもいい訳ではなく、愛里咲の泣き顔に限って興奮する…
大学時代に痛感した自身の痛い性癖。
就職した先で愛里咲に再会し、何が何でも自分のものにしたいと思った。
会社での嫌がらせに必死に涙を堪える姿…1人になれば泣き出す姿…
そんな愛里咲を見ては楽しんでいた。
(─────だけど…その、せい…で……)
琉の端正な顔が苦しげに歪む。
過去の自分への戒め…
忌々しい過去に決別するため…
(今度は絶対に…愛里咲に指一本触れさせない……っ)
すっかり動きを止め、難しい顔をして考え込む琉。
その頬を、遠慮がちに伸ばされた愛里咲の両手が包み込む。
満たされない熱が身体を滾り、縋るような愛里咲の瞳が艶やかに濡れ光る。
「りゅ、ちゃ…いつも、みたいに……して?」
キュ…
その言葉を口にした途端、愛里咲の蜜口が締まる。
「……はっ、何、期待してんだよ?」
「んっ、ああっ…期待、なんて…っん」
留まっていた熱が、琉の身体を一気に駆け抜けた。
高校時代に愛里咲と付き合い気付かされた。
誰でもいい訳ではなく、愛里咲の泣き顔に限って興奮する…
大学時代に痛感した自身の痛い性癖。
就職した先で愛里咲に再会し、何が何でも自分のものにしたいと思った。
会社での嫌がらせに必死に涙を堪える姿…1人になれば泣き出す姿…
そんな愛里咲を見ては楽しんでいた。
(─────だけど…その、せい…で……)
琉の端正な顔が苦しげに歪む。
過去の自分への戒め…
忌々しい過去に決別するため…
(今度は絶対に…愛里咲に指一本触れさせない……っ)
すっかり動きを止め、難しい顔をして考え込む琉。
その頬を、遠慮がちに伸ばされた愛里咲の両手が包み込む。
満たされない熱が身体を滾り、縋るような愛里咲の瞳が艶やかに濡れ光る。
「りゅ、ちゃ…いつも、みたいに……して?」
キュ…
その言葉を口にした途端、愛里咲の蜜口が締まる。
「……はっ、何、期待してんだよ?」
「んっ、ああっ…期待、なんて…っん」
留まっていた熱が、琉の身体を一気に駆け抜けた。

