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第6章 弟の友達

呆然と立ち尽くす渚。
怒りと同時に笑いが込み上げてくる。
「……夏川さんらしいというか、何というか……」
呆れたようなため息が一つ零れる。
(でも……)
”俺、槙野さんが好きです‼︎”
(嬉しい……)
駅の方へと歩きながら、先程の翔の言葉を思い出し、渚の口元が緩む。
(夏川さん……翔、さん……)
心の中で名前呼びしてみては、顔を赤らめた渚。
その耳に、
「夏川くん!」
年配男性の声が届いた。
(ゆっくり歩いて来たのに、翔さんに追い付いたのかな?)
キョロキョロと辺りを見回せば、
「……琉、くん?」
駅前広場と称されたオブジェの並ぶ一角に、翔の弟の琉の姿を見つけた。
怒りと同時に笑いが込み上げてくる。
「……夏川さんらしいというか、何というか……」
呆れたようなため息が一つ零れる。
(でも……)
”俺、槙野さんが好きです‼︎”
(嬉しい……)
駅の方へと歩きながら、先程の翔の言葉を思い出し、渚の口元が緩む。
(夏川さん……翔、さん……)
心の中で名前呼びしてみては、顔を赤らめた渚。
その耳に、
「夏川くん!」
年配男性の声が届いた。
(ゆっくり歩いて来たのに、翔さんに追い付いたのかな?)
キョロキョロと辺りを見回せば、
「……琉、くん?」
駅前広場と称されたオブジェの並ぶ一角に、翔の弟の琉の姿を見つけた。

