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第6章 弟の友達

久しぶりに飲みに出掛ける事となり、琉と佐藤は駅前繁華街へと向かっていた。
そこに、
「夏川くん!」
見るからに若そうな女の子を5人も侍らした塚本が得意げに笑う。
「いやぁ…左遷させられた事で、君たちを恨んでいた事もあってね。復讐しないかと白取くんに持ち掛けられたんだが……こんないい思いをさせてもらって、そんな気持ちは微塵もなくなったよ」
「君…たち?」
塚本の言葉に、佐藤はギョッとして琉を見た。
だが、そんな佐藤の視線も気にせず、琉は思案顔をしている。
”復讐しないかと白取くんに持ち掛けられた”
サラッと告げられた、どこか予想していた言葉。
(塚本さんが使えなくなったら…次は白取が動く……か)
真っ先に頭に浮かんだのは、泣きじゃくる ”あの日” の愛里咲の姿で…
ギリ…
噛み締めた奥歯が音を立てた。
そこに、
「夏川くん!」
見るからに若そうな女の子を5人も侍らした塚本が得意げに笑う。
「いやぁ…左遷させられた事で、君たちを恨んでいた事もあってね。復讐しないかと白取くんに持ち掛けられたんだが……こんないい思いをさせてもらって、そんな気持ちは微塵もなくなったよ」
「君…たち?」
塚本の言葉に、佐藤はギョッとして琉を見た。
だが、そんな佐藤の視線も気にせず、琉は思案顔をしている。
”復讐しないかと白取くんに持ち掛けられた”
サラッと告げられた、どこか予想していた言葉。
(塚本さんが使えなくなったら…次は白取が動く……か)
真っ先に頭に浮かんだのは、泣きじゃくる ”あの日” の愛里咲の姿で…
ギリ…
噛み締めた奥歯が音を立てた。

