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コンプレックス
第6章 弟の友達

塚本が愛里咲に会いに会社へと来た日、
塚本の携帯を借りた琉は、検索画面でトップに出たサイトに登録した。
「この俺が、サイトで一番人気なんだそうだよ」
塚本が人気なのは、その時に ”年収1000万以上” で登録したからだろう。
5人の中には、どう見ても学生であろう少女がいるのに、何の危機感もなくご満悦な顔の塚本。
「……いくら?」
一番幼い少女に聞けば、
「…………」
ボソボソと震える声で答えが返って来る。
「高っ‼︎ 」
その額に驚いた佐藤の声に、ビクリと身体を強張らせるその少女は、あっという間に瞳いっぱいに涙を浮かべた。
「………もしかして、初めて?」
琉の言葉に、少女はコクリと小さく頷く。
「塚本さん、金持ちッスね。俺も同行したい!」
言葉とは正反対に、軽蔑したような目を向ける佐藤。
その目には気付かずに、その言葉だけを真に受けて塚本は上機嫌で笑う。
「俺ほどの立場になると、退職金もガッポリ入るんだよ」
───退職金で女を買うって…どんだけ元気なんだよ、このじいさん……
琉の方を見た佐藤の呆れた瞳に、そんな心の声が聞こえた気がした。
塚本の携帯を借りた琉は、検索画面でトップに出たサイトに登録した。
「この俺が、サイトで一番人気なんだそうだよ」
塚本が人気なのは、その時に ”年収1000万以上” で登録したからだろう。
5人の中には、どう見ても学生であろう少女がいるのに、何の危機感もなくご満悦な顔の塚本。
「……いくら?」
一番幼い少女に聞けば、
「…………」
ボソボソと震える声で答えが返って来る。
「高っ‼︎ 」
その額に驚いた佐藤の声に、ビクリと身体を強張らせるその少女は、あっという間に瞳いっぱいに涙を浮かべた。
「………もしかして、初めて?」
琉の言葉に、少女はコクリと小さく頷く。
「塚本さん、金持ちッスね。俺も同行したい!」
言葉とは正反対に、軽蔑したような目を向ける佐藤。
その目には気付かずに、その言葉だけを真に受けて塚本は上機嫌で笑う。
「俺ほどの立場になると、退職金もガッポリ入るんだよ」
───退職金で女を買うって…どんだけ元気なんだよ、このじいさん……
琉の方を見た佐藤の呆れた瞳に、そんな心の声が聞こえた気がした。

