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第7章 『俺』の彼女

混雑する社食で、何とか席を3つ確保する。
愛里咲の弁当を広げる琉と、その隣に芙由。琉の向かいに佐藤が座る。
「美味しい!」
Aランチのハンバーグを口に入れ、頬に手を当てて喜ぶ芙由。
その仕草も、その顔も、まだまだ幼い。
「あのさ、学生だよね? 」
「はい、高3です!」
「高校生ならもう夏休みは終わったよな? 何で平日の昼間に私服で出歩いてんの?」
「あ…」
気まずそうに、芙由がお盆に箸を置く。
「処女売ってまで金が欲しい理由って何?」
「え…」
「琉!」
余りにストレートな物言いに、固まる芙由。
佐藤が慌てて止めようとするが、琉の口は止まらない。
「俺さ、昨日あんたが一緒に居たあのオヤジが大嫌いなだけで、あんたを助けたつもりはないから。御礼とかいらない」
「琉‼︎ 」
慌てて立ち上がった佐藤。
ついには泣き出し顔を伏せて震える芙由に、佐藤が駆け寄った。
愛里咲の弁当を広げる琉と、その隣に芙由。琉の向かいに佐藤が座る。
「美味しい!」
Aランチのハンバーグを口に入れ、頬に手を当てて喜ぶ芙由。
その仕草も、その顔も、まだまだ幼い。
「あのさ、学生だよね? 」
「はい、高3です!」
「高校生ならもう夏休みは終わったよな? 何で平日の昼間に私服で出歩いてんの?」
「あ…」
気まずそうに、芙由がお盆に箸を置く。
「処女売ってまで金が欲しい理由って何?」
「え…」
「琉!」
余りにストレートな物言いに、固まる芙由。
佐藤が慌てて止めようとするが、琉の口は止まらない。
「俺さ、昨日あんたが一緒に居たあのオヤジが大嫌いなだけで、あんたを助けたつもりはないから。御礼とかいらない」
「琉‼︎ 」
慌てて立ち上がった佐藤。
ついには泣き出し顔を伏せて震える芙由に、佐藤が駆け寄った。

