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第8章 弟の過去

車に戻るなり、琉は、押し込めるように後部座席へと愛里咲を乗せる。
「琉ちゃ…っ⁈ 」
いきなり塞がれる唇。
こじ開けるように性急に滑り込んできた舌が、愛里咲の心を駆り立てた。
チュ…ッというリップ音を立て、唇が離れる。
狂おしい程の愛おしさに、愛里咲は琉の首へと腕を回した。
「……もっと…して? 不安に…ならないくらい……嫌なこと、忘れちゃうくらい……」
せがむように、自身の唇を琉のものへと重ねる。
「愛里咲…っ」
煽られて乗せられるのは悔しいのに、今は琉にも余裕がない。
”忘れさせてやる”
そう言ってやるのは簡単だけど、今はその言葉さえも愛里咲の鎖になりそうで、
「んっ…ぁ、ふ…」
この一時でも愛里咲の頭の中からあの記憶を追い出せるように、
深く深く、求め合っていく。
「琉ちゃ…っ⁈ 」
いきなり塞がれる唇。
こじ開けるように性急に滑り込んできた舌が、愛里咲の心を駆り立てた。
チュ…ッというリップ音を立て、唇が離れる。
狂おしい程の愛おしさに、愛里咲は琉の首へと腕を回した。
「……もっと…して? 不安に…ならないくらい……嫌なこと、忘れちゃうくらい……」
せがむように、自身の唇を琉のものへと重ねる。
「愛里咲…っ」
煽られて乗せられるのは悔しいのに、今は琉にも余裕がない。
”忘れさせてやる”
そう言ってやるのは簡単だけど、今はその言葉さえも愛里咲の鎖になりそうで、
「んっ…ぁ、ふ…」
この一時でも愛里咲の頭の中からあの記憶を追い出せるように、
深く深く、求め合っていく。

