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第8章 弟の過去
後部座席…

二列目シートは双子のチャイルドシートに占領され、

広さのない三列目シートで抱き合う。


少し遠くから聞こえる波音に混じり、琉と愛里咲の荒い呼吸が響く車内。


「あっつ…」

バサリ…

チャイルドシートの上に、琉の脱いだワイシャツが被さる。


「愛里咲も脱げよ」

「あっ、や…ンッ……こんな、所で……?」


月明かりを遮る松林が茂る駐車場。

遊歩道からも離れていて、他に車もない。


「外からは見えねぇよ」

そう言った琉の形のいい唇は、愛里咲の首筋をなぞる。


「んンッ、やぁっ……でも、っ恥ずかしい」


抵抗という程のものではないけれど、

胸の前で握っていた両手を簡単に退けられ、

行き場を失った愛里咲の両手がだらりと降りてスカートを握り締める。


授乳用に両胸の天辺に隠すように付けられているフォックを外せば、脱がなくても簡単に服の中へと侵入を許してしまう。

フォックを外した隙間から忍び込んだ琉の手は、器用にブラのフロントフォックを外す。


「は…っ、逆に……そそるな」


本来、双子の授乳の為に開けられているチュニックの前面2箇所の隙間。

そこから覗く白い膨らみ。


ニッ…と口元を上げた琉は、その膨らみの先端で身を硬くする紅い実へと唇を近付けた。


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