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第8章 弟の過去
「あっ、琉ちゃ…も、イっ…ちゃっ」

繋がる2人の身体の動きが、8人乗りの大きな車体をも揺らす。


「さっきイッたばっかだろ。もうちょっとガマンしろ」

窓枠に手を付き、琉に突き出している状態の愛里咲のお尻をパチンと叩けば、肉襞にキュッと締め付けられる。


「ケツ叩かれて感じてんなよ」

呆れたように呟かれた言葉にすら煽られて、愛里咲の女の部分がキューキューと反応してしまう。


「ごめ…なさ…っ……も、許して」

反射的に謝り、涙でグショグショの顔で琉を振り返る。


その顔にゾクッと身体を震わせた琉は、視線を窓の外へと移した。

「犬の散歩してるオヤジが近付いてきてるぞ。声抑えろよ」

その言葉に愛里咲が窓の外を見れば、遊歩道から外れ、こちらへと歩みを進める男性の姿が見えた。


グチュッ…

繋がった部分からの卑猥な水音を響かせながら、琉の腰がゆったりと円を描く。

「んっ、いや…琉ちゃんっ」

近付いてくる男性から目が離せないでいる愛里咲を、

琉が、ズンッと一気に奥まで突き上げる。


「ん、ああっ‼︎ 」

思わず漏れた大きな声を慌てて両手で押さえれば、バランスを崩し、そのままシートに顔を埋めて声を押し殺した。


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