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第8章 弟の過去
お尻だけが高く持ち上がっている状態が恥ずかしくて、体勢を立て直そうと愛里咲は腕に力を込める。

「ん、ひゃっ…ああっ‼︎ 」

見計らったかのように琉に突き上げられれば、愛里咲の腕からは力が抜けてまた倒れ込んだ。


「お願っ…待って……起き上がる、から…」

座席に顔を付けたまま振り返り、潤む瞳で琉を見上げる。


(余計に煽られるっつーの)

下腹部から昇ってくる熱が、琉の身体を滾り、煽る。


「そんなに見られたいのかよ?」

「ちがっ……この、格好が…恥ずかしいの……」


そう言いながら、度重なる快楽に震える腕に力を込めて身体を起こそうとする愛里咲。

そのタイミングで奥まで突いてやれば、大きく喘いでヘナヘナと崩れ落ちる。


その姿に、琉の口元がグッと持ち上げられた。



「そんなに見せたいんなら、じっくりと見せてやれよ」

愛里咲の両膝を掴み、琉は自身の上に愛里咲の身体を起こす。


背中に琉の逞しい胸板が当たる。

「や、だ……琉ちゃ…」

慌てて振り返ろうとした愛里咲。

だが、

「きゃぁっ⁉︎ 」

勢い良く両足を開かれ、大きな声を上げていた。


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