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コンプレックス
第9章 弟の元カノ

陽花と陽向を片手ずつに抱く琉の後ろを愛里咲が小走りで着いて行く。
(えっと…鍵、鍵……)
自宅へと続く廊下を歩きながら、バックに手を入れて鍵を探す愛里咲。
ドンッ
「ぶっ⁉︎」
前を見ていなかった愛里咲は、突然立ち止まった琉の背中に勢い良くぶつかっていた。
「いったぁ……ごめん、琉ちゃん…何……あ」
顔を上げ、琉の背中からひょこっと顔を出せば、
ピンポーン、ピンポーン…
わが家のインターホンを何度も押す制服姿の少女。
芙由の姿に気付き、愛里咲は思わず琉の広い背中にその身を隠した。
「あ!琉さん!」
こちらに気付いた芙由が、嬉しそうな声を上げる。
「双子ちゃんとお散歩ですか?…って……あ、こんばんは」
琉に駆け寄った芙由が、その後ろの愛里咲に気付き頭を下げた。
(いい子…なんだけど……行き過ぎな部分が多過ぎる……)
ペコッと頭を下げ返し、ようやく見つけた鍵を開ける愛里咲。
荷物を置いて振り返れば、
「あの…お財布……」
琉に続いて玄関へと入ってきた芙由が、琉の落とした財布を差し出していた。
(えっと…鍵、鍵……)
自宅へと続く廊下を歩きながら、バックに手を入れて鍵を探す愛里咲。
ドンッ
「ぶっ⁉︎」
前を見ていなかった愛里咲は、突然立ち止まった琉の背中に勢い良くぶつかっていた。
「いったぁ……ごめん、琉ちゃん…何……あ」
顔を上げ、琉の背中からひょこっと顔を出せば、
ピンポーン、ピンポーン…
わが家のインターホンを何度も押す制服姿の少女。
芙由の姿に気付き、愛里咲は思わず琉の広い背中にその身を隠した。
「あ!琉さん!」
こちらに気付いた芙由が、嬉しそうな声を上げる。
「双子ちゃんとお散歩ですか?…って……あ、こんばんは」
琉に駆け寄った芙由が、その後ろの愛里咲に気付き頭を下げた。
(いい子…なんだけど……行き過ぎな部分が多過ぎる……)
ペコッと頭を下げ返し、ようやく見つけた鍵を開ける愛里咲。
荷物を置いて振り返れば、
「あの…お財布……」
琉に続いて玄関へと入ってきた芙由が、琉の落とした財布を差し出していた。

