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第10章 俺の弟は…
「良かったな」

「うん、ありがと」

笑い合いながらリビングへと向かえば、

「陽向〜、陽花〜、会いたかったぁ‼︎ 」

双子を前にデレデレな伯父馬鹿な翔。


「可愛い‼︎ ホント可愛い‼︎ 」

芙由の声もハモり、リビングの賑やかさに気付いた愛里咲が寝室から顔を出した。


「渚、ごめんね……って、芙由ちゃん…と……芙美ちゃん?」

予想外の大人数。

そして、予想外の訪問者。

愛里咲の瞳が驚きに見開かれる。


「愛里咲ごめん!夕飯は私と芙美で作るからさ、寝室で休んでて?」

買い物袋を掲げ、渚は空いている片手を顔の前で拝むように立てた。


「え〜?私、料理出来ない〜」

キョロキョロと部屋の中を見渡していた芙美が渚の言葉に反論する。


「え⁉︎ 何しに来たの⁉︎ 」

(女手が必要とか言ってなかった⁉︎ )

先程の芙美の言葉を思い出し、声を荒げる渚の後ろから、

「あ、あたし、手伝います」

おずおずと手を上げる芙由。


「芙由は料理得意だから任せといて大丈夫だよ。それより琉〜、いい所に住んでるじゃん。お給料いくらもらってんの?」

コロッと会話を変え、琉へと駆け寄る芙美。

「うざ…」

琉の不機嫌な顔にも、

「もー!高校の頃は皆にニコニコといい顔してたのに、ハッキリ言うようになったね〜」

お構いなしに擦り寄っていく。


「愛里咲以外の女に媚び売る必要ないだろ」

「うわ、惚気⁉︎ らしくない〜‼︎ 聞き流すけど〜」

「うるせー…」

 張り付こうとする芙美を引き剥がしながら、不機嫌なため息を零す琉。

戸惑いながらキッチンへと向かう渚と芙由。

それぞれを交互に見ながら、不安げな様子の愛里咲。


「愛里咲、部屋戻って休んでろ」

琉の言葉に、

「大丈夫!ご飯出来たら呼ぶね!」

キッチンから笑顔を見せる渚。

「双子の面倒はちゃんと見てるよ」

慣れた手付きで陽花を抱き上げる翔。


「ありがとう」

3人の優しさに、愛里咲は笑顔を見せると寝室へと戻った。


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