この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
コンプレックス
第10章 俺の弟は…

ゾク…
瞳の奥に見え隠れする欲情の焔。
琉の瞳に魅入られて、芙美は空いた口を閉じることすら忘れて見惚れていた。
離された愛里咲の唇と繋がる銀色の糸がプツッと切れる。
その妖艶さに、芙美は顔を真っ赤に染めてただただ見惚れる。
「何?仲間に入りたい?」
芙美を見る琉の冷たい目まで、どうしようもなく美しく見えて溺れてしまう。
「違う!私を、抱いて欲しいの!」
引き寄せられるように近付けた芙美の唇は、
「やだね。お前はとっくの昔に飽きた」
サラッと躱され、琉はまた愛里咲と唇を重ねる。
「琉ちゃ……ンッ…だ、め……」
涙目で琉を見つめながらも、逃げようともがく愛里咲の唇。
それを追い掛けては苦しいくらい深く塞ぐ琉。
「誘うの上手くなったじゃん?見られて余計に萌えてんの?」
「ち、が……っ、んンッ」
唇が離れるリップ音。
そして舌の絡まる厭らしい水音。
部屋に響くその音に、芙美は強く拳を握りしめた。
「っ……愛里咲は……愛里咲にはまだ飽きない⁉︎ でも、時間の問題でしょ⁉︎ 」
握った拳で、芙美は琉の広い背中を数回叩く。
愛里咲の首筋に唇を滑らせながら、芙美への乾いた笑いを零す琉。
「……飽きねぇな。もう数えらんねぇくらい抱いたけど、不思議と全然飽きがこない。よそ見する隙すら与えてくんねぇんだよ」
その言葉に、
「りゅ、ちゃ……」
琉の唇が咲かせる紅い痕を辿るように、愛里咲の瞳から落ちた甘い涙がその細い首筋を伝った。
瞳の奥に見え隠れする欲情の焔。
琉の瞳に魅入られて、芙美は空いた口を閉じることすら忘れて見惚れていた。
離された愛里咲の唇と繋がる銀色の糸がプツッと切れる。
その妖艶さに、芙美は顔を真っ赤に染めてただただ見惚れる。
「何?仲間に入りたい?」
芙美を見る琉の冷たい目まで、どうしようもなく美しく見えて溺れてしまう。
「違う!私を、抱いて欲しいの!」
引き寄せられるように近付けた芙美の唇は、
「やだね。お前はとっくの昔に飽きた」
サラッと躱され、琉はまた愛里咲と唇を重ねる。
「琉ちゃ……ンッ…だ、め……」
涙目で琉を見つめながらも、逃げようともがく愛里咲の唇。
それを追い掛けては苦しいくらい深く塞ぐ琉。
「誘うの上手くなったじゃん?見られて余計に萌えてんの?」
「ち、が……っ、んンッ」
唇が離れるリップ音。
そして舌の絡まる厭らしい水音。
部屋に響くその音に、芙美は強く拳を握りしめた。
「っ……愛里咲は……愛里咲にはまだ飽きない⁉︎ でも、時間の問題でしょ⁉︎ 」
握った拳で、芙美は琉の広い背中を数回叩く。
愛里咲の首筋に唇を滑らせながら、芙美への乾いた笑いを零す琉。
「……飽きねぇな。もう数えらんねぇくらい抱いたけど、不思議と全然飽きがこない。よそ見する隙すら与えてくんねぇんだよ」
その言葉に、
「りゅ、ちゃ……」
琉の唇が咲かせる紅い痕を辿るように、愛里咲の瞳から落ちた甘い涙がその細い首筋を伝った。

