この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
コンプレックス
第10章 俺の弟は…
ゾク…

瞳の奥に見え隠れする欲情の焔。
琉の瞳に魅入られて、芙美は空いた口を閉じることすら忘れて見惚れていた。


離された愛里咲の唇と繋がる銀色の糸がプツッと切れる。

その妖艶さに、芙美は顔を真っ赤に染めてただただ見惚れる。


「何?仲間に入りたい?」

芙美を見る琉の冷たい目まで、どうしようもなく美しく見えて溺れてしまう。


「違う!私を、抱いて欲しいの!」

引き寄せられるように近付けた芙美の唇は、

「やだね。お前はとっくの昔に飽きた」

サラッと躱され、琉はまた愛里咲と唇を重ねる。


「琉ちゃ……ンッ…だ、め……」

涙目で琉を見つめながらも、逃げようともがく愛里咲の唇。

それを追い掛けては苦しいくらい深く塞ぐ琉。


「誘うの上手くなったじゃん?見られて余計に萌えてんの?」

「ち、が……っ、んンッ」


唇が離れるリップ音。

そして舌の絡まる厭らしい水音。


部屋に響くその音に、芙美は強く拳を握りしめた。


「っ……愛里咲は……愛里咲にはまだ飽きない⁉︎ でも、時間の問題でしょ⁉︎ 」

握った拳で、芙美は琉の広い背中を数回叩く。


愛里咲の首筋に唇を滑らせながら、芙美への乾いた笑いを零す琉。


「……飽きねぇな。もう数えらんねぇくらい抱いたけど、不思議と全然飽きがこない。よそ見する隙すら与えてくんねぇんだよ」


その言葉に、

「りゅ、ちゃ……」

琉の唇が咲かせる紅い痕を辿るように、愛里咲の瞳から落ちた甘い涙がその細い首筋を伝った。



/395ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ