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コンプレックス
第10章 俺の弟は…

「やめてやめてやめてやめてやめて!私の前で愛里咲を抱かないで!」
ブンブンと首を横に振りながら、芙美はまた琉の背中に数回拳を落とす。
「じゃあ出てけよ。二度と来んな」
「─────…っ」
今にも溢れ出しそうに涙の溜まる芙美の瞳を、琉の不機嫌な瞳が射抜く。
「妹にも言っとけよ。じゃないと、今よりもっとすげーの見せ付けてやるからな」
「……っ、やめ…て……あの子は……まだ高校生なの……」
搾り出すようにそう言った後、座り込んだ芙美の腕を引き摺り、
「愛里咲は寝てろ。コイツら追い出してくるから」
琉が寝室を出て行く。
「うん……」
琉の言葉を噛み締めるように思い出し、愛里咲の頬が緩む。
”飽きねぇな。もう数えらんねぇくらい抱いたけど、不思議と全然飽きがこない。よそ見する隙すら与えてくんねぇんだよ”
「ありがと…大好き…っ」
琉の枕に顔を埋め、笑顔の愛里咲は小さく呟いた。
ブンブンと首を横に振りながら、芙美はまた琉の背中に数回拳を落とす。
「じゃあ出てけよ。二度と来んな」
「─────…っ」
今にも溢れ出しそうに涙の溜まる芙美の瞳を、琉の不機嫌な瞳が射抜く。
「妹にも言っとけよ。じゃないと、今よりもっとすげーの見せ付けてやるからな」
「……っ、やめ…て……あの子は……まだ高校生なの……」
搾り出すようにそう言った後、座り込んだ芙美の腕を引き摺り、
「愛里咲は寝てろ。コイツら追い出してくるから」
琉が寝室を出て行く。
「うん……」
琉の言葉を噛み締めるように思い出し、愛里咲の頬が緩む。
”飽きねぇな。もう数えらんねぇくらい抱いたけど、不思議と全然飽きがこない。よそ見する隙すら与えてくんねぇんだよ”
「ありがと…大好き…っ」
琉の枕に顔を埋め、笑顔の愛里咲は小さく呟いた。

