この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
コンプレックス
第10章 俺の弟は…

「……どうした?」
背中に回された琉の腕が、ギュ…っと心地良く愛里咲の身体を包み込んだ。
「……………芙美ちゃんと、しら…と、りさん……飲み友達なんだって」
それが何を意味するのか…
考えるのも怖くて、愛里咲は縋るように琉の胸に顔を埋める。
「は⁉︎ マジ⁉︎ 」
「ん…」
「新しい駒…か……厄介だな」
ため息を零した琉を、愛里咲は不安げに見上げた。
「琉ちゃ…」
「心配すんな。あの芙美を ”駒” に使える訳ないだろ」
いつものように、
口端を上げて意地悪く笑う。
「……うん」
思わず、つられて口の端が緩んで小さく頷いた愛里咲に、
「頷くなよ。また芙美にウザイくらいに文句言われるぞ」
琉の笑みは意地悪さを増す。
「う……内緒にしておいてね?」
本気で怯える愛里咲に、
「……じゃあ……俺の口、ちゃんと塞いどけよ」
琉は唇を重ねた。
背中に回された琉の腕が、ギュ…っと心地良く愛里咲の身体を包み込んだ。
「……………芙美ちゃんと、しら…と、りさん……飲み友達なんだって」
それが何を意味するのか…
考えるのも怖くて、愛里咲は縋るように琉の胸に顔を埋める。
「は⁉︎ マジ⁉︎ 」
「ん…」
「新しい駒…か……厄介だな」
ため息を零した琉を、愛里咲は不安げに見上げた。
「琉ちゃ…」
「心配すんな。あの芙美を ”駒” に使える訳ないだろ」
いつものように、
口端を上げて意地悪く笑う。
「……うん」
思わず、つられて口の端が緩んで小さく頷いた愛里咲に、
「頷くなよ。また芙美にウザイくらいに文句言われるぞ」
琉の笑みは意地悪さを増す。
「う……内緒にしておいてね?」
本気で怯える愛里咲に、
「……じゃあ……俺の口、ちゃんと塞いどけよ」
琉は唇を重ねた。

