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コンプレックス
第11章 俺の決意

カチャ…
玄関のドアが開き、静かな足音がリビングへと近付いてくる。。
「ただいま〜って…琉?どうしたの?1人?愛里咲ちゃんに追い出された?」
仕事を終えて帰宅した母親。
居るはずのない次男坊の姿に、目を見開く。
「追い出されてない!会社帰りに拉致られた」
しかしその次男坊から返ってきた言葉は、更に母親を驚かせた。
「拉致られた⁉︎ 誰に⁉︎ 」
親の贔屓目なしにイケメンな琉。
その誘拐騒動に、母親は慌てた様子で鞄から携帯を取り出した。
─────が、
琉がじとーっと見る先に、
「おかえり!ほら見て!夕飯作っておいたし、風呂も沸かしといた!」
ドヤ顔の長男 翔。
「ええ?翔が?すごい!」
よくよく見れば、
テーブルの上には、ご飯に味噌汁、焼き鮭に卵焼き。
朝食のようなメニューだが、初心者の翔が作ったのなら上出来だ。
「……そのために琉を拉致ったって事ね」
握り締めていた携帯をテーブルに置き、母親は苦笑いで琉を見た。
「そ」
ため息を零し、湯気の登る味噌汁を啜る琉。
途端に母親のお腹も空腹を訴える。
玄関のドアが開き、静かな足音がリビングへと近付いてくる。。
「ただいま〜って…琉?どうしたの?1人?愛里咲ちゃんに追い出された?」
仕事を終えて帰宅した母親。
居るはずのない次男坊の姿に、目を見開く。
「追い出されてない!会社帰りに拉致られた」
しかしその次男坊から返ってきた言葉は、更に母親を驚かせた。
「拉致られた⁉︎ 誰に⁉︎ 」
親の贔屓目なしにイケメンな琉。
その誘拐騒動に、母親は慌てた様子で鞄から携帯を取り出した。
─────が、
琉がじとーっと見る先に、
「おかえり!ほら見て!夕飯作っておいたし、風呂も沸かしといた!」
ドヤ顔の長男 翔。
「ええ?翔が?すごい!」
よくよく見れば、
テーブルの上には、ご飯に味噌汁、焼き鮭に卵焼き。
朝食のようなメニューだが、初心者の翔が作ったのなら上出来だ。
「……そのために琉を拉致ったって事ね」
握り締めていた携帯をテーブルに置き、母親は苦笑いで琉を見た。
「そ」
ため息を零し、湯気の登る味噌汁を啜る琉。
途端に母親のお腹も空腹を訴える。

