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第11章 俺の決意
アラームに邪魔されない休日の朝。

それなのに、何故かいつも通りの時間に目が覚めてしまった愛里咲。

小さくため息を吐き出し、たった今 時間を確認する為に引き寄せた携帯をベッドサイドへと置く。

ついでに少し身体を起こし、横付けされたベビーベッドを覗き込めば、双子はまだスヤスヤと可愛い寝顔を見せていた。


(もう少し寝ちゃおうかな……)

そう思い、再び布団の中へと潜ませた愛里咲の身体は、

「─────…っ」

モソモソとウエストを掠めた二本の腕にホールドされる。


「琉ちゃん?起きて…」

「シッ!陽向が起きる」

寝起き限定の低く掠れた声の主に向けて振り返った愛里咲の口が、大きな手に塞がれる。


「デカイ声出すと、わが家の目覚まし時計に気付かれる」


”わが家の目覚まし時計”

毎朝…いや、昼でも夜でもお構いなくその泣き声で愛里咲を起こす陽向。

その陽向の様子を少しだけ身体を起こして確認した琉がまた、愛里咲の首筋へと顔を埋めた。


「りゅ……っ、ンッ!」

そのまま、琉の唇が愛里咲の首筋を這う。

思わず零れた声に、琉は離しかけた掌を戻し、再び愛里咲の口を塞いだ。



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