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コンプレックス
第2章 弟の嫁さん

「陽花と陽向は?」
リビングのベビーベッドを覗けばそこは空っぽで、翔は愛里咲を振り返る。
「あ、2階の部屋で寝てます。陽向は小さい音でも起きちゃうから、そこに寝かせると家の事が出来なくて…」
そう言いながら愛里咲が支度する食事は翔のもので、何だか擽ったい気持ちと立ち込める湯気に翔の心が温かくなる。
「美味い!」
「本当ですか⁈ ありがとうございます」
翔の向かいの席に腰掛けた愛里咲が嬉しそうに笑う。
いつも1人の夕食に”寂しい”などとは思わなかったが、こうして誰かと共に食べれば格別に美味しく感じた。
美味しい美味しいと頬張る翔を、愛里咲はニコニコと嬉しそうに見ている。
その笑顔が嬉しくて、いつも…特に女性とはあまり上手く喋れない翔の口が饒舌になる。
リビングのベビーベッドを覗けばそこは空っぽで、翔は愛里咲を振り返る。
「あ、2階の部屋で寝てます。陽向は小さい音でも起きちゃうから、そこに寝かせると家の事が出来なくて…」
そう言いながら愛里咲が支度する食事は翔のもので、何だか擽ったい気持ちと立ち込める湯気に翔の心が温かくなる。
「美味い!」
「本当ですか⁈ ありがとうございます」
翔の向かいの席に腰掛けた愛里咲が嬉しそうに笑う。
いつも1人の夕食に”寂しい”などとは思わなかったが、こうして誰かと共に食べれば格別に美味しく感じた。
美味しい美味しいと頬張る翔を、愛里咲はニコニコと嬉しそうに見ている。
その笑顔が嬉しくて、いつも…特に女性とはあまり上手く喋れない翔の口が饒舌になる。

