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第12章 俺の弟の胸の内
「っ、そ…それで意地悪するの?だって…緊張して……っ‼︎ 」

言い訳しても、翔の唇は願いを叶えてくれない。


「ん…」

翔の熱い口内で硬さを増す渚の紅い頂。

「……っぁ」

舌で口外へと押し出されれば、外気が冷たくて震える。


「しょ、翔…っ‼︎ 」

堪らず声が大きくなる。

「んー?」

呑気な返事。
呑気な愛撫。

「翔っ、お願い……意地悪しないで!」

苛立ちさえ憶える渚の膨らみを、

「んー?何が意地悪?
渚は、どうして欲しいの?」

ペロッとひと舐めして、翔は笑顔で渚を見つめた。


「〜〜〜〜〜っ‼︎ 」

ボッ…という発火音が聞こえそうな勢いで、渚の顔に熱が回る。


「意地悪、意地悪!わかってるくせに!」

そんな意地悪な笑顔に見つめながら言わされるのは恥ずかしい。

真っ赤な顔をブンブンと横に振り、渚は精一杯の抵抗を見せた。


「今日の俺のミッション ”渚の中で爆ぜること” 」


不意にいつもの笑顔に戻りそう言う翔は可愛くて、渚の顔を更に紅くさせ、心臓を更に加速させる。



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