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第13章 俺の周りの企み
「さっき ”付き合ってる” って言ったよな?」

「え……?」

声のトーンがいつもと違う。

芙美に対しては他の子よりも低いトーンで話す琉。
それを芙美は、自分だけが特別なのだと思っていた。


「琉?怒った?何でぇ?
やだな、怒んないでよ?
琉みたいなハイスペックな彼氏、手離したくないよぉ」

いつもより更に低いトーンに、琉からの静かな怒りを感じる。
琉の冷たい瞳に、芙美の笑顔も凍り付いた。


「そんなにしたいなら相手してやるよ。その代わり、芙美がイッたら終わり」

「え?どういう意味…っ、琉⁉︎ 」

捲り上げられる制服。

芙美の身体を琉の手が弄る。


「イッたら終わりな?その先もしないし…これから先 俺に構うな」

悪戯な琉の手は、芙美の感じるところを的確に…そして執拗に嬲る。


「ああっ、やっ…琉!恥ずかしい。こんな、ところで…っ‼︎ 誰かに…誰かに見られたら、私、また女の子たちに羨ましがられちゃうよぉっ」

いつ誰が来るかわからない屋上。

そんな場所で、乱れた制服から覗く芙美のまだ未発達な膨らみを貪る琉の唇からのリップ音。


「琉っ、好きぃ!琉の彼女で嬉しいの。女の子のトップに立ったみたいで嬉しいのぉ!」

琉の指を受け入れた秘所から零れ出る水音。

明るい場所での自分の痴態に芙美の興奮が増していく。


「こんな場所でダメなのにっ、それが気持ちいいの!誰か来たらいいにっ、ああっ…見せつけてやりたいっ」

熱を滾らせ、本音を叫び、加速していく芙美の興奮。

裏腹に、琉は冷めた瞳で芙美を捉え続ける。


「ああっ!琉っ、もっと気持ち良くしてぇっ!私をもっともっと高い所に連れてってぇ!」

そう叫んだ芙美の身体が大きくしなる。

荒い呼吸を繰り返し、小さく痙攣する芙美。

満足げに笑った琉の指が、するりと抜け出した。


「琉っ、もう我慢出来ないんでしょ?私が好きで好きで仕方ないのよね?私が欲しくて堪らないのよね?挿れていいよ?」

離れていく琉に抱き着き、芙美は身体を摺り寄せる。

だが、その身体はすぐに引き剥がされる。


「イッたら終わり。その先もしないし、これから先 俺に構うな」

先ほどの言葉を繰り返す琉。

ピリピリ感じる威圧感に似つかわしく無い満足げな笑みに、すぐに言葉を紡ぎ出せず芙美の口はパクパクと虚しく動いた。



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