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コンプレックス
第13章 俺の周りの企み

「琉ちゃん!起きないと遅刻するよ⁈ 」
いつまでも起きて来ないその身体を揺さぶれば、
「ヤベ…っ、早朝会議だった。完全遅刻……‼︎ 」
ガバッと起き上がり、携帯の時計を見て飛び起きる琉。
あたふたと…普段から想像もつかない程に慌てて着替える琉に、愛里咲は微笑ましさよりも不安を覚える。
♪〜♪〜♪〜♪〜♪〜
琉の携帯が鳴り響き、
「もしもし佐藤さん⁉︎ すみません、今から家出ます‼︎ 」
佐藤と話しながら、家を飛び出して行く琉。
「珍しいな……」
静かになった部屋の中で、愛里咲はポツリ呟く。
最近、
琉の様子がおかしいと感じることが多い。
考え込んでいることが多いのか、ぼんやりしていることが多い。
夜中に何度も寝返りを打つから、愛里咲も気になって目が覚める時がある。
(でも……
何も言ってくれない……)
眠れないのか尋ねても、
何か悩んでいるのか尋ねても、
上手く躱されてしまう。
「うーん……」
運転席の芽衣が唸る。
芽衣との買い物の帰り、不安な胸の内を打ち明けた愛里咲。
芽衣の旦那は琉の仕事の先輩の佐藤だ。
公私共に仲のいい佐藤になら琉も話しているかもと、愛里咲は期待の目を芽衣へと向けた。
いつまでも起きて来ないその身体を揺さぶれば、
「ヤベ…っ、早朝会議だった。完全遅刻……‼︎ 」
ガバッと起き上がり、携帯の時計を見て飛び起きる琉。
あたふたと…普段から想像もつかない程に慌てて着替える琉に、愛里咲は微笑ましさよりも不安を覚える。
♪〜♪〜♪〜♪〜♪〜
琉の携帯が鳴り響き、
「もしもし佐藤さん⁉︎ すみません、今から家出ます‼︎ 」
佐藤と話しながら、家を飛び出して行く琉。
「珍しいな……」
静かになった部屋の中で、愛里咲はポツリ呟く。
最近、
琉の様子がおかしいと感じることが多い。
考え込んでいることが多いのか、ぼんやりしていることが多い。
夜中に何度も寝返りを打つから、愛里咲も気になって目が覚める時がある。
(でも……
何も言ってくれない……)
眠れないのか尋ねても、
何か悩んでいるのか尋ねても、
上手く躱されてしまう。
「うーん……」
運転席の芽衣が唸る。
芽衣との買い物の帰り、不安な胸の内を打ち明けた愛里咲。
芽衣の旦那は琉の仕事の先輩の佐藤だ。
公私共に仲のいい佐藤になら琉も話しているかもと、愛里咲は期待の目を芽衣へと向けた。

