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コンプレックス
第13章 俺の周りの企み

愛里咲の手に掛けられていた買い物袋をひょいと持ち、翔がエレベーターのドアを開けて待ってくれる。
御礼を言って、愛里咲は双子のベビーカーをよいしょと押し込む。
なんだかんだ、同じマンションに身内がいるのは心強い。
すっかり仲良くなった翔と愛里咲。
エレベーターが自宅階へと昇っていく間、談笑を楽しんだ。
「今日は渚は?」
「会社の女の子たちと女子会だって。追い返された」
「あはは!女子会じゃあ翔さんは入れないですね」
自宅階へと着けば、愛里咲は思い出したように足を早める。
「お昼に多めにおかずを作ったので、よかったらもらって下さい」
「ありがとう。助かる」
部屋に取りに戻る愛里咲を追い掛け、翔も玄関中で待つ。
そして、
靴箱の上の鍵に気付いた。
「……これ、琉の?」
「あ、はい。差しっ放しになってて…不用心ですよね」
先日は携帯を忘れ、慌てて琉を追いかける愛里咲を見掛けた翔が代わりに届けたばかりだ。
「なんか…最近の琉ちゃんはどこかボーッとしていて……」
御礼を言って、愛里咲は双子のベビーカーをよいしょと押し込む。
なんだかんだ、同じマンションに身内がいるのは心強い。
すっかり仲良くなった翔と愛里咲。
エレベーターが自宅階へと昇っていく間、談笑を楽しんだ。
「今日は渚は?」
「会社の女の子たちと女子会だって。追い返された」
「あはは!女子会じゃあ翔さんは入れないですね」
自宅階へと着けば、愛里咲は思い出したように足を早める。
「お昼に多めにおかずを作ったので、よかったらもらって下さい」
「ありがとう。助かる」
部屋に取りに戻る愛里咲を追い掛け、翔も玄関中で待つ。
そして、
靴箱の上の鍵に気付いた。
「……これ、琉の?」
「あ、はい。差しっ放しになってて…不用心ですよね」
先日は携帯を忘れ、慌てて琉を追いかける愛里咲を見掛けた翔が代わりに届けたばかりだ。
「なんか…最近の琉ちゃんはどこかボーッとしていて……」

