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第2章 弟の嫁さん

「あー…琉、お前愛里咲ちゃんのご飯、まあまあとか言うんだって？」


気まずい沈黙を振り払おうとして、

完全に会話の選択を間違える翔。


「愛里咲が言ったのかよ？」

案の定、苛立ちを含んだ琉の鋭い視線が翔に突き刺さる。



「なっ…何だよ。ちょっと話したくらいで妬くなよ」


琉のイライラが身体にまで刺さるようだ。

自分の中の愛里咲へのやましい気持ちを見破られまいと、翔が張った虚勢は琉の睨みで簡単に崩される。


翔が困ったように視線を泳がせた時、愛里咲がパタパタと琉の食事をお盆に乗せて運んできた。